まよなか、わたしは窓を開ける
冬のつめたいくうきが鼻先を擦る
遠くの街、ビルの明りが点々と輝く夜の風景
電車の通り過ぎる音がどこかで聞こえる
わたしはそっと目を閉じる
胸に浮かぶものはなにもない からっぽそのもの
ミネラルウォーターと幾つかの錠剤
イヤフォンから流れるつめたくもあたたかい電子音
やり過ごすように目を閉じて、日々が流れる
自転車、ミネラルウォーター、幾つかの錠剤、イヤフォン
無意味に、無機質に、消費する、げんじつ
(たすけて)
20120313



inserted by FC2 system